― 動かない原因と修理判断のリアル ―
ある日突然、エアコンが動かなくなった。
リモコンを操作しても反応がない、送風すら出ない――。
このような「エアコンの突然停止」は、夏や冬の繁忙期に特に多く発生します。
本記事では、実際の現場で多い
圧縮機(コンプレッサー)と制御基板の故障事例をもとに、
原因・修理内容・判断ポイントを詳しく解説します。
突然エアコンが止まる主な症状
今回のケースでは、以下の症状が確認されました。
- 電源は入るがすぐ停止する
- 室外機がまったく動かない
- エラー表示が出たり消えたりする
一見すると「基板だけの問題」に見えますが、
実際には内部で複数の異常が連動していることも珍しくありません。
原因①:圧縮機(コンプレッサー)の故障
圧縮機は、エアコンの心臓部ともいえる重要部品です。
圧縮機が故障すると起きる症状
- 冷房・暖房がまったく効かない
- 室外機が動かない
- 異音・異常振動
長年の使用による劣化や、
過負荷運転(猛暑・酷寒での連続運転)が原因となることが多く、
10年以上使用しているエアコンでは特に注意が必要です。
原因②:制御基板の不良
今回の事例では、
圧縮機の異常により制御基板にもダメージが及んでいました。
制御基板は、
- 各センサーの信号処理
- 圧縮機・ファンの制御
- 安全装置の管理
を担っています。
基板故障のサイン
- 電源が入らない
- 勝手に停止する
- エラーコードが不安定
雷・電圧変動・経年劣化などが主な原因です。
修理内容|圧縮機・基板の同時交換
点検の結果、今回は
- 圧縮機(コンプレッサー)交換
- 制御基板交換
を同時に実施することで復旧しました。
どちらか一方だけを交換しても、
再故障のリスクが高い状態だったため、
総合的な判断で同時修理となっています。
修理費用の目安と現実
圧縮機・基板交換は、
エアコン修理の中でも高額になりやすい部類です。
一般的な目安
- 圧縮機交換:8万~15万円
- 基板交換:3万~6万円
機種や年式によっては、
新品買い替えと金額差が小さくなるケースもあります。
修理か買い替えか?判断のポイント
今回のケースでは、
- 設置環境が良好
- 室内機・外観の劣化が少ない
- 高性能モデル
という条件が揃っていたため、修理を選択しました。
判断基準の目安
- 使用年数が10年以上 → 買い替え検討
- 修理費が新品価格の50%超 → 買い替え有力
- 最新省エネモデルとの差 → 電気代も比較
**「直せるか」ではなく「直す価値があるか」**が重要です。
突然停止を防ぐためにできること
完全に防ぐことは難しいですが、
以下を意識することでリスクは下げられます。
- 定期的なフィルター清掃
- 室外機周辺の風通し確保
- 異音・異常停止を放置しない
小さな異変を放置しないことが、
大きな故障を防ぐ一番の近道です。
まとめ|エアコン突然停止は複合故障が多い
- 圧縮機と基板は連動して故障することがある
- 表面上の症状だけで判断しない
- 修理と買い替えは総合的に判断する
エアコンが突然止まった場合、
早めの点検と正しい判断が、
無駄な出費と不便な生活を防ぎます。
「とりあえず様子見」は、
結果的に修理費を高くする原因になることもあります。

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