「エアコンから水がポタポタ垂れてくる」「床や壁が濡れている」
そんなエアコンの水漏れトラブルは、夏・梅雨・冬の暖房時など、意外と一年中起こります。
本記事では、
- エアコンが水漏れする仕組み
- よくある原因
- 自分で確認・対処できるポイント
- 修理や買い替えを検討すべきケース
を、現場目線でわかりやすく解説します。
エアコンが水漏れする仕組み
エアコンは冷房・除湿運転中、室内の湿気を水(結露水)として発生させます。
この水は、
- 室内機内部で発生
- ドレンパン(受け皿)に溜まる
- ドレンホースを通って屋外へ排出
という流れで処理されます。
つまり、水漏れは
👉 「水の通り道のどこかでトラブルが起きているサイン」 です。
エアコン水漏れの主な原因5つ
① ドレンホースの詰まり(最も多い原因)
ホコリ・カビ・虫・ゴミなどが詰まると、水が外へ流れず室内機からあふれ出します。
症状
- 冷房・除湿時にポタポタ水が落ちる
- 雨の後に水漏れしやすい
② ドレンホースの折れ・たるみ・逆勾配
ホースが途中で折れていたり、上向きになっていると排水不良が起こります。
よくある例
- 室外機の移動後
- ベランダで物が当たっている
③ フィルターや内部の汚れ
フィルターが目詰まりすると、
➡ 空気の流れが悪化
➡ 結露が異常に発生
➡ 水が受けきれず漏れる
という悪循環になります。
④ ドレンパンの汚れ・破損
長年使用していると、
- カビ・スライム状の汚れ
- 経年劣化によるひび割れ
が起き、水が正常に溜まらなくなります。
⑤ 取り付け不良・傾き
室内機はわずかに外側へ傾けて設置する必要があります。
水平・逆傾斜だと水が流れず、室内側へ漏れます。
自分でできる確認・対処法
✔ フィルター掃除
- 2週間〜1か月に1回が目安
- 水洗い+完全乾燥が重要
✔ ドレンホースの確認
- 折れ・潰れ・持ち上がりがないか
- 先端が泥やゴミで塞がれていないか
※市販の「ドレンホースクリーナー(サクションポンプ)」で詰まり除去できる場合もあります。
✔ 応急処置としてできること
- 一度エアコンを停止
- タオルやバケツで床を保護
- 再運転して様子を見る
⚠ 水漏れしたままの使用はNG
→ 漏電・基板故障の原因になります。
業者に依頼すべきケース
以下の場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。
- 掃除しても改善しない
- 天井や壁の中から水が出ている
- 暖房運転でも水漏れする
- 使用年数が10年以上
修理費用の目安
- ドレン詰まり除去:5,000~15,000円
- 分解洗浄:15,000~30,000円
- 部品交換:内容により変動
※機種・設置状況により異なります。
修理か買い替えで迷ったら?
10年以上使用しているエアコンの場合、
- 修理しても別の箇所が故障
- 部品供給終了
といったケースも多く、買い替えの方が結果的に安くなることもあります。
👉
- 修理費が高額
- 冷暖房効率が悪い
- 電気代が高い
このような場合は、一度入替も検討してみましょう。
まとめ|エアコンの水漏れは「早期対応」が大切
- 水漏れの多くはドレン排水トラブル
- フィルター掃除・ホース確認で改善することも多い
- 放置すると故障・漏電・カビの原因に
「少し濡れているだけだから…」と油断せず、
早めの点検・対処がエアコンを長持ちさせるポイントです。

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