業務用エアコンは、導入時に数十万円〜数百万円かかる大きな設備投資です。
しかし、事前に正しい知識と視点を持つことで、初期コストを大きく抑えることが可能です。
この記事では、「導入コストを抑えたい」と考えるオーナー様や店舗責任者の方に向けて、考慮すべき7つのポイントをわかりやすく解説します。
1. 本当に必要な能力(馬力・台数)を見極めること
業務用エアコンの価格は「能力(kW/馬力)」で大きく変わります。
しかし、過剰スペックのエアコンを選ぶと、購入費・電気代・メンテナンス費がすべて無駄に高くなります。
適正な冷暖房能力を、店舗の広さ・天井高・断熱性・人の出入りを基準に正確に計算することが第一です。
2. レイアウトに応じた機種選定(天井カセット型・壁掛型など)
天井が低い空間に天井埋込型を入れると、余分な工事や造作費用が発生します。
逆に天井が高い場所に壁掛け型を選ぶと、効率が悪くて馬力を上げざるを得なくなることも。
空間構造に合ったタイプを選ぶことで、余計な費用と電力ロスを防げます。
3. 配管や電源の再利用を検討する
既設の空調配管や電源配線が使えるかどうかは、施工費に直結します。
「全て新設」になると、機器代よりも工事費の方が高くなるケースもあります。
現地調査時に、再利用可能かどうかをしっかり業者と相談するのがコツです。
4. 省エネ型の最新モデルを選ぶ(長期的節電効果)
初期費用が少し高くても、最新の高効率モデルは5年〜10年単位で電気代が数十万円単位で差が出る場合も。
補助金の対象にもなりやすいため、初期投資を上手に回収できます。
5. リース契約・割賦購入も検討する
「初期費用が一括では重い…」という場合は、**リース契約や割賦購入(分割払い)**も選択肢に。
機器本体代+工事費が月々の定額になるため、導入時のキャッシュアウトを抑えることができます。
月額費用にメンテナンスが含まれる契約もあるため、手間も削減。
6. 複数業者から見積もりを取る(相見積もり)
業者によって提案内容や金額は大きく異なります。
同じメーカー・機種でも、見積もり価格が10万円以上違うことも珍しくありません。
必ず2〜3社に相見積もりを依頼し、内容と工事の質も合わせて比較することが大切です。
7. 国や自治体の補助金・助成制度を活用する
業務用空調設備の更新は、省エネ設備導入支援制度や省エネルギー投資促進補助金の対象になることがあります。
工事前に制度をチェックしておけば、数十万円の補助が受けられるケースもあるので、絶対に見逃せません!
まとめ
業務用エアコンは「安さ重視で選んでしまうと、結果的に高くつく」設備の代表格です。
だからこそ、導入前の情報収集と戦略がコスト削減のカギになります。
以下の7つを意識すれば、無駄な出費を大きく抑えることが可能です:
- 適正能力の見極め
- 空間に合った機種選定
- 配管・電源の再利用
- 省エネモデルの選択
- リースや割賦の活用
- 相見積もりの取得
- 補助金の活用
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