特徴・メリット・注意点を空調のプロが解説
店舗や工場、事務所、倉庫などで空調設備の導入・更新を検討する際、
「業務用エアコンの置き型(床置き型)」を候補に挙げる方も多いのではないでしょうか。
天井カセット形や壁掛形と比べ、置き型エアコンは設置条件の自由度が高く、パワフルな空調が可能という特徴があります。
一方で、導入前に理解しておくべきポイントも存在します。
この記事では、
- 業務用エアコン置き型の特徴
- 設置を検討する際のメリット・デメリット
- 向いている建物・用途
- 設置時の注意点
を、空調設備の専門視点で分かりやすく解説します。
業務用エアコンの「置き型」とは?
業務用エアコンの置き型とは、床に直接設置するタイプの室内機です。
「床置き形」「スタンド形」とも呼ばれています。
主に以下のような場所で多く採用されています。
- 工場・倉庫
- 体育館・ホール
- 天井が高い店舗
- 天井施工が難しい建物
天井工事が不要なため、建物条件によっては非常に有効な選択肢となります。
置き型業務用エアコンの主なメリット
① 設置工事の自由度が高い
置き型エアコンは天井への埋め込み工事が不要なため、
- 天井強度が弱い建物
- 天井高さが不十分な場所
- 改修・リニューアル工事
でも導入しやすいのが特徴です。
特に古い建物や鉄骨造の工場では、大きなメリットとなります。
② パワフルな空調能力
置き型は大風量・高能力機種が多く、
- 広い空間
- 天井が高い空間
- 出入りが多い場所
でもしっかり冷暖房が可能です。
冷暖房能力を重視する場合、置き型は非常に頼れる存在です。
③ メンテナンス性が良い
床に設置されているため、
- フィルター清掃
- 点検
- 修理対応
がしやすい点も大きなメリットです。
高所作業が不要なため、日常管理の負担が軽減されます。
置き型エアコンのデメリット・注意点
① 設置スペースを取る
床に設置するため、
- 動線の確保
- レイアウトへの影響
を事前に考慮する必要があります。
店舗や事務所では、見た目や配置計画も重要な検討ポイントです。
② 気流が偏りやすい場合がある
設置位置によっては、
- 足元だけ冷える
- 一部に風が集中する
といった現象が起こる場合があります。
これを防ぐためには、設置位置の検討と気流設計が重要です。
置き型業務用エアコンが向いているケース
以下のような環境では、置き型エアコンが特におすすめです。
- 天井が高い建物
- 天井工事ができない・したくない
- 大空間を一気に冷暖房したい
- 機械設備が多く発熱量が大きい
用途と建物条件が合えば、非常に効率の良い空調方式になります。
設置前に必ず確認したいポイント
・設置場所の床強度
本体重量があるため、床の強度確認は必須です。
・室外機との配管ルート
配管距離や経路によって、施工内容が変わります。
・電源容量
業務用エアコンは電源条件も重要なチェックポイントです。
・将来のレイアウト変更
後から配置を変えられるかも考慮しておくと安心です。
専門業者による現地調査が重要
置き型業務用エアコンは、
「置けるから大丈夫」ではなく、
- 建物構造
- 空間の使い方
- 熱負荷
- 動線
を踏まえた総合的な設計が必要です。
そのため、導入前には必ず
空調設備に詳しい専門業者による現地調査をおすすめします。
まとめ|置き型業務用エアコンは条件次第で最適解になる
- 置き型は設置自由度と空調能力が高い
- 天井工事が難しい建物で特に有効
- 設置スペースと気流設計が重要
- 専門的な事前確認が成功のカギ
業務用エアコンの置き型は、条件が合えば非常にコストパフォーマンスの高い選択になります。
導入をご検討中の方は、ぜひ一度専門業者へ相談してみてください。


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