エアコンや業務用空調の入替・新設工事において、最も重要な工程のひとつが「現場調査」です。
現場調査を丁寧に行うかどうかで、工事品質・費用・トラブル発生率が大きく変わります。
「とりあえず同じ能力の機種に交換すればいい」
「前と同じ位置に付ければ問題ない」
このような安易な判断が、冷暖房能力不足・水漏れ・電源トラブルなどの原因になるケースは少なくありません。
本記事では、空調工事における現場調査の重要性、確認項目、失敗事例、業務用空調でのポイントを詳しく解説します。
なぜ現場調査が必要なのか?
エアコンは「設置すれば終わり」の設備ではありません。
建物の構造・電源容量・配管ルート・使用環境など、さまざまな条件に左右されます。
現場調査を行わない場合に起こりやすいトラブル:
- 冷暖房が効かない
- ブレーカーが落ちる
- 室外機が設置できない
- 追加工事で費用増大
- 騒音トラブル
つまり、現場調査は失敗を未然に防ぐための最重要工程なのです。
現場調査で確認する主なポイント
① 設置環境の確認
- 室内機の取付スペース
- 天井裏の高さ(天カセの場合)
- 壁の強度
- ドレン排水経路
特にドレン勾配不足は水漏れの大きな原因になります。
② 室外機設置場所
- 設置スペースの寸法
- メンテナンススペース確保
- 直射日光・排気のこもり
- 騒音配慮
マンションや店舗では近隣対策も重要です。
③ 電源容量の確認
見落とされがちなのが電源容量です。
- 契約アンペア
- 分電盤の空き
- 単相/三相
- 電圧確認
能力アップした機種へ変更する場合、幹線工事が必要になることもあります。
④ 配管ルートと長さ
- 冷媒配管の再利用可否
- 配管延長の有無
- 断熱材の劣化
- 化粧カバー施工可否
配管距離が長すぎると能力低下や故障の原因になります。
⑤ 使用環境の確認
- 人数
- 発熱機器の有無
- 日射条件
- 営業時間
特に店舗や事務所では負荷計算が重要です。
業務用空調の現場調査で特に重要な点
業務用では以下も確認します。
- 系統構成(マルチ型か個別型か)
- 制御方式
- 天井内スペース
- 点検口位置
- 既存機種の型番確認
大型機器ではクレーン搬入可否の確認も必要です。
現場調査を省略するとどうなる?
よくある失敗例:
・能力不足
以前と同じ能力で交換 → 実は使用人数が増えていた。
・追加費用発生
配管が劣化しており再利用不可 → 工事当日に発覚。
・電源不足
三相動力が必要な機種を選定 → 電気工事追加。
結果として、費用も工期も大幅増加となります。
現場調査から見積もりまでの流れ
- 現地訪問
- 採寸・写真撮影
- 電源確認
- 型番確認
- 負荷検討
- 最適機種選定
- 見積書作成
このプロセスを丁寧に行うことで、適正価格かつ最適提案が可能になります。
現場調査で見るべきチェックリスト
✔ 設置寸法
✔ 電源容量
✔ 配管距離
✔ ドレン経路
✔ 室外機スペース
✔ 建物構造
✔ 近隣環境
事前確認がトラブル防止の鍵です。
現場調査のメリット
- 無駄な追加工事を防ぐ
- 適正能力の選定
- 故障リスク低減
- 長寿命化
- トータルコスト削減
結果的に「安い工事」ではなく「賢い工事」になります。
まとめ|空調工事は現場調査で決まる
エアコン・空調工事の成功は、施工当日ではなく現場調査の段階でほぼ決まります。
✔ 正確な採寸
✔ 電源確認
✔ 使用環境の把握
✔ 将来の更新計画
これらを丁寧に行うことで、トラブルのない快適空間を実現できます。
空調設備は長期使用する重要設備です。
だからこそ、現場調査を重視する業者選びが大切です。
「とりあえず交換」ではなく、根拠ある提案をしてくれる業者を選ぶことが成功の第一歩となります。


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