夏場になると多くの方が気になるのが「冷房と除湿はどっちが安いのか?」という疑問です。エアコンのリモコンには「冷房」「除湿(ドライ)」といったモードがありますが、電気代や体感温度の違いを正しく理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。
本記事では、冷房と除湿の仕組みや電気代の目安、効率的な使い分け方法までを詳しく解説します。エアコンの電気代を抑えたい方はぜひ参考にしてください。
冷房と除湿の仕組みの違い
冷房とは?
冷房は室内の温度を下げることを目的とした運転モードです。室内の空気を取り込み、熱を屋外へ排出することで室温を下げます。気温が高い真夏日には特に効果を発揮します。
除湿(ドライ)とは?
除湿は空気中の湿気を取り除くことを目的とした運転モードです。湿度を下げることで体感温度を下げ、蒸し暑さを軽減します。梅雨時期や気温はそこまで高くないが湿度が高い日などに適しています。
冷房と除湿はどっちが安い?
結論から言うと、「状況による」が正解です。
① 弱冷房除湿の場合
現在主流となっている多くのエアコンは「弱冷房除湿」を採用しています。これは冷房運転を弱めに行いながら湿気を取り除く方式です。
この場合、消費電力は通常の冷房よりもやや低い傾向があります。そのため、
- 気温がそこまで高くない
- 湿度だけが高い
という条件であれば、除湿の方が電気代は安くなる可能性が高いです。
② 再熱除湿の場合
一部の上位機種では「再熱除湿」という方式を採用しています。これは一度冷やして除湿した空気を、再び温めてから室内に戻す方式です。
この再加熱に電力を使うため、冷房よりも電気代が高くなるケースがあります。
つまり、
- 弱冷房除湿 → 冷房より安いことが多い
- 再熱除湿 → 冷房より高くなる場合がある
という違いがあります。
電気代の目安はどのくらい?
一般的な6〜8畳用エアコンの場合、1時間あたりの電気代は以下が目安です。
- 冷房:約5〜20円
- 弱冷房除湿:約4〜18円
- 再熱除湿:約10〜30円
※設定温度や外気温、機種によって大きく変動します。
特に猛暑日ではコンプレッサーがフル稼働するため、どのモードでも電気代は上がります。
体感温度で考えるのがポイント
電気代だけでなく「体感温度」も重要です。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、実際の気温以上に暑く感じます。そのため、
- 気温30℃・湿度80%
- 気温30℃・湿度50%
では、後者の方が涼しく感じます。
湿度を下げることで快適性が向上するため、気温がそれほど高くない日は除湿の方が効率的な場合があります。
冷房と除湿のおすすめ使い分け
梅雨時期
→ 除湿モードがおすすめ
湿度が高い時期は除湿中心でOK。
真夏の猛暑日
→ 冷房がおすすめ
室温自体を下げる必要があります。
夜間
→ 除湿または弱めの冷房
寝苦しさ対策として湿度管理が重要です。
電気代をさらに抑えるコツ
- 設定温度は26〜28℃を目安に
- サーキュレーターを併用する
- フィルターを定期清掃する
- 室外機周辺に物を置かない
フィルターが目詰まりすると消費電力は大きく増加します。2週間に1回の清掃が理想です。
最新エアコンは省エネ性能が向上
近年のエアコンは省エネ性能が大幅に向上しています。例えば、国内大手メーカーである**ダイキン工業や三菱電機**の上位モデルでは、高効率インバーター制御により無駄な電力消費を抑えています。
古いエアコンを10年以上使用している場合は、買い替えによって年間電気代が数千円〜1万円以上削減できるケースもあります。
結論:状況に応じた使い分けが最安
「冷房と除湿はどっちが安い?」という疑問に対する答えは、
- 湿度が高いだけ → 除湿
- 気温が高い → 冷房
- 再熱除湿は電気代に注意
という使い分けがベストです。
電気代を単純比較するのではなく、その日の「気温」と「湿度」に合わせて運転モードを選ぶことが、最も経済的で快適な方法です。
エアコンの特性を理解して、無理なく賢く節電しましょう。


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