プロが教える後悔しないためのチェックポイント
エアコンは“購入して終わり”ではなく、設置環境や建物の特性によって性能が大きく変わる設備です。
しかし現場では、
「買ったばかりなのに効きが悪い」
「選んだ機種が部屋の大きさに合っていない」
「設置場所のせいで故障しやすい」
といったトラブルが多発しています。
今回は、施工業者の立場から
エアコン選びで絶対に失敗しないためのポイント
をわかりやすく解説します。
■ 1. 価格だけで選ぶと失敗する理由
よくある失敗が「安さ優先で選んでしまう」こと。
特にネット通販では破格の機種が並びますが、施工業者から見ると下記のリスクがあります。
● 安い機種は能力がギリギリ
使用環境に対して冷暖房能力が不足していると、
・設定温度にならない
・電気代が上がる
・寿命が短くなる
などの問題が発生します。
● 設置条件が合わず追加工事が発生
ネット購入の場合、
「排水が取れない」「配管ルートが確保できない」「容量が合わない」
など、現場と合致しないケースが非常に多いです。
● 工事保証が弱い
安い工事は部材品質が低いこともあり、後々の故障につながることも。
■ 2. エアコン選びは“部屋の条件”が9割
エアコンの性能を決める最大の要因は、部屋の広さではなく “環境”。
施工業者が現場でチェックしている基準を公開します。
① 日当たり
南向き・西向きは熱負荷が大きく、同じ広さでも1ランク上がおすすめ。
② 天井の高さ
吹き抜けや天井高3m超は、家庭用エアコンでは能力不足になりがち。
③ 気密性
古い木造住宅は外気が入りやすく、能力が必要になります。
④ 使用人数・家電の発熱
・グリル
・PC機器
・照明
などが多い空間は冷房負荷が大きくなります。
⑤ 配管の長さ・高さ
規定より長い配管や段差があると、能力が落ちます。
■ 3. 基本の「能力選び」早見表
一般的な家庭用エアコンの目安は以下ですが、
“実際には環境で1~2ランク変わる”ことが多い点に注意。
| 部屋の広さ | 目安の能力(冷房) |
|---|---|
| 6畳 | 2.2kW |
| 8畳 | 2.5kW |
| 10畳 | 2.8kW |
| 12畳 | 3.6kW |
| 14畳 | 4.0kW |
| 18畳 | 5.6kW |
しかし施工業者としては、
この表を鵜呑みにするのは危険 と断言します。
なぜなら、たとえば同じ12畳でも
- 日差しが強い
- 人が多い
- キッチンの熱が入る
などの要因で、必要能力が 3.6kW → 4.0kWへ上がる ことが普通にあるからです。
■ 4. 室外機の設置場所で寿命が変わる
意外と知られていませんが、施工業者が最も重視しているのが
室外機の環境。
● 室外機は直射日光を避ける
炎天下に置くと冷房効率が大幅に落ちます。
遮熱ボードや風通しの良い位置が最適。
● 狭いスペースはNG
壁と室外機が近すぎると排熱できず、故障の原因に。
● 室外機カバーは基本すすめない
デザイン重視のカバーは通気性が悪く、負担をかけることが多いです。
■ 5. ランニングコストまで考えるのが“プロの選び方”
本体価格だけでなく、
年間の電気代やメンテコストを含めた“総合コスト”で見る のがポイント。
● 省エネ性能(APF値)
● スマート制御(AI・IoT)
● フィルター自動清掃機能
● 内部洗浄機能
これらがあると、長い目で見ると総コストが安くなるケースが多いです。
■ 6. こんな人は「ハイグレード機」を選ぶべき
施工業者の経験上、以下に該当する方は
ハイグレード機のほうが結果的にお得 になることが多いです。
- 在宅時間が長い
- 夏・冬にエアコンをフル稼働する
- ペットを飼っている
- 部屋の湿気やカビが気になる
- 部屋が広い・天井が高い
■ 7. 施工業者に必ず聞くべき質問
失敗しないために、最低限これだけは確認してください。
- この部屋の環境で最適な能力は?
- 外気負荷を踏まえた上でのおすすめ機種は?
- 追加工事の可能性は?
- 室外機はどこがベストか?理由は?
- 設置後の保証内容は?
これを聞くことで、業者の“腕”がだいたい分かります。
■ まとめ:エアコン選びは「施工」が命
エアコンは家電でありながら、建物と環境に強く影響される設備です。
失敗しないためには…
- 価格だけで選ばない
- 部屋の環境に合う能力を知る
- 室外機の位置を適切に確保
- 総合コストで判断
- 信頼できる施工業者に相談する
これらが非常に重要です。
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