最近のエアコン選びでよく聞くのが「お掃除機能付きエアコン」。
家電量販店でも大きく紹介されているため、
「普通のエアコンと何が違うの?」「本当に便利なの?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、ライフスタイルによって相性が大きく分かれる機能です。
今回は、施工現場のリアルな声も含めて、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
■ お掃除機能付きエアコンとは?
一般的には、エアコン内部のフィルター部分のホコリを自動で取り除く機能を指します。
機種によっては、集めたホコリをダストボックスに溜めるタイプや、屋外へ排出するタイプもあります。
ただし誤解しがちですが…
➡ 「内部(熱交換器)のカビ」までは掃除してくれません!
ここが大きなポイントです。
■ メリット①:フィルター掃除の手間が大幅に減る
エアコンのフィルターは、本来2週間に1度の掃除が推奨されています。
放置すると、
・電気代が上がる
・冷暖房効率が落ちる
などのデメリットが発生。
お掃除機能があれば、この手間がほぼ不要になり、
忙しい家庭や高齢者の方には大きなメリットです。
■ メリット②:電気代のムダが減る
ホコリ詰まりによる運転効率低下を自動で防いでくれるので、
フィルターを清潔に保ちやすく、省エネ効果も期待できます。
■ メリット③:手の届きにくい高所設置に便利
特に
・吹き抜け
・階段上
・高い位置の壁
にエアコンを設置している場合、フィルター掃除は危険です。
そんなケースではお掃除機能は非常に有効です。
▼ デメリットも知っておこう
■ デメリット①:構造が複雑=故障リスクが上がる
お掃除機能付きエアコンは、
モーター・ブラシ・ダストボックスなどの部品が多く、構造が複雑です。
そのため、
・音がする
・ブラシが動かなくなる
・ホコリがうまく取れない
といった故障トラブルが比較的多いのも事実。
修理費用も高めです。
■ デメリット②:本体価格が高い
同じグレードのエアコンでも、
お掃除機能付きは 1万〜4万円ほど価格がアップ します。
長期的な電気代削減効果はありますが、
元が取れるかどうかは環境次第になります。
■ デメリット③:内部のカビは掃除されない
最大の注意ポイントがこれ。
お掃除機能がしてくれるのは
「フィルター部分のホコリ取り」
だけです。
エアコン内部、特に
・熱交換器
・送風ファン
・ドレンパン
などは従来通りカビが生えます。
分解洗浄(エアコンクリーニング)は必要 です。
■ 施工店が感じる「この人には向いている」「向いていない」
◎ 向いている人
✔ 忙しくてフィルター掃除をする時間がない
✔ 高い位置に設置してあり掃除が難しい
✔ 多少値段が高くても、手間を減らしたい
▲ 向いていない人
✔ 価格を抑えたい
✔ 定期的にフィルター掃除ができる
✔ 故障リスクを考えるとシンプルな方が安心
■ 結論:ライフスタイル次第で選ぶのが正解
お掃除機能付きエアコンは便利ですが、
「内部洗浄いらず」と誤解されて購入してしまう方が多いのも事実です。
本体価格が高い分、メリットとデメリットを理解したうえで選ぶのがベスト。
■ エアコン選びで迷ったらプロに相談を
「どのエアコンが合っているかわからない…」
「お掃除機能付きとなし、どちらが良い?」
そんな時は、施工実績のあるプロに相談すれば、
設置場所・使う頻度・家族構成などから、ベストな機種が判断できます。
エアコン選び〜施工・点検まで、
お気軽にご相談ください!


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